携帯土嚢


土地所有者との関係で塹壕を掘ったり土嚢を積んだままにしておく事も出来ないが有効な遮蔽物の設置が望ましいフィールド事情に劇的革新をもたらす為、人参軍ミタカ兵器工廠にて開発された持ち込み型軽量土嚢。
内部にはエアを充填する為、従来の土を詰める土嚢の様に手や服を汚す必要がないばかりか遥かに短時間で製造出来、しかも積み上げや移動も全く苦にならないという優れた特徴がある。
この携帯土嚢の開発により、我が人参軍将兵は旧来の陣地構築に付き物であった「汚れ仕事」「力仕事」から解放されたのである。
その構造及び製造方法は極めて簡単、ゴミ袋やスーパーの袋等の適当な大きい袋を用意して口を熱圧着機(良くスナック菓子袋等の保管用に¥1000 円程度で売っている奴)で封印する。この時端の方1cm程は圧着せず、そこから空気を吹き込んでテープなどで封をすれば単体としては完成する。
これを適当数作成したらフィールド内の希望個所に設置、積み重ねる場合は滑り落ち防止にテープで何箇所かを固定すれば立派な防御胸壁がたちまち出現!

以下の写真は初使用時の模様だが、この時は試験的に8袋を使用して3段に積み重ねた。
画像を見ても判る通り効果は絶大で、雨と散り来る敵弾をことごとく弾き返して従来なら激戦区とはなり得ない地形が壮絶な攻防の舞台へと一変した。
今回使用したのはサイズの割に格安のゴミ袋で、かなり薄くペラペラな為、試験的に至近距離で撃ち込むと穴があいてしまったが風船のようにすぐしぼ む事はなかったし、使用時には上に銃を置いての射撃を試みたが重さで潰れると誰もが思ったにも関わらず何ともないなど、予想外に丈夫な事が判明した。
より丈夫な袋を使用して空気の吹込・排出による反復利用が理想だが今回の使い捨て体験版でも使用後はゴミ回収に使う事で第2の人生を全うさせる事が出来る等、環境にも配慮がなされている。

いつ、どこでも必要なところに即座に強力な陣地を構築できる決戦兵器として、フィールド面で悩む同志達の間に急速に普及していく事が予想される、正に革命的な新開発グッズといえるであろう。

「あの敵から片付けろ!」指揮官の指示により側面の敵に銃撃を開始する人参軍同志。
土嚢のお陰で側面を気にせず戦闘に集中できるのが良くわかるショットである。

敵兵肉迫!指揮官被弾!
油断するとこうなる(笑)
とはいえこの開けた場所でこれだけの接近戦闘など従来は考えも及ばなかった。
これもひとえに人参軍の優れた着想と製作力の賜物といえるだろう。


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